先日、家計管理について講演の機会がありました。そこで、高額療養費について少しふれさせていただいたのですが、質問タイムでは高額療養費に関する質問オンリー。もっと詳細な資料をお持ちすれば良かったと反省しました。
質問のひとつに、「申請書に記載する際は治療内容を書かなくてはならないのか」というのがありました。申請するわけですから、ある程度の記載は必要ですが、詳しく記載する箇所はありませんのでご安心を。領収書の添付も必要ありませんし、民間保険会社に入院給付金等を請求する時のように、医師の診断書も必要ありません。
記載する内容は、全国健康保険協会の場合、療養を受けた方の名前や自己負担額、診療月、振込先などですが、負傷の場合はその原因を該当する項目にチェックマークをつける必要があります。参考までに、全国健康保険協会のホームページにある記載例をご紹介します。記載例はこちら(2012年2月現在)。
なお、全国健康保険協会や国民健康保険は、一般的に申請が必要ですが、健康保険組合は申請しなくても良いようになっております(念のために組合に確認しておきましょう)。
※高額療養費とは、1か月の自己負担が自己負担限度額を超えた場合に、超えた額が「高額療養費」として支給されます。自己負担額は、70歳未満の場合、受診者別、医療機関別、医科・歯科別、入院・通院別にそれぞれ算出。それぞれが21,000円を超える場合に合算されます。同一世帯で同一月に複数の自己負担額がある場合には、世帯で合算して自己負担額を超えたときは、高額療養費として支給されます。
《70歳未満一般所得者の場合の自己負担限度額》
80,100円+(総医療費−267,000円)×1% (多数該当の時は44,400円)
2012年2月11日