40代、50代のシングル女性の家計相談をお受けすることがあります。多くの方が、「年をとった時の介護が心配」と口にし、その備えとして、民間の介護保険に加入しています。私がお会いする方は、主契約の終身保険などに特約として介護保険をつけている方がほとんど。特約の保障期間は10年間とそれほど長くありませんが、更新制度があるので、保障を続けることは可能です。でも、その更新、限度が設けられているんですよ。80歳までとしているところが多いですね。
相談客に「介護が心配と思われる年齢は?」と聞いてみると、ほとんどの方が「80歳を過ぎてからかなぁ」と口にします。となると、加入している保険は、ご自身の希望とマッチしていないものになります。本当に心配な時に保障がない、そんな保険に高い保険料を支払っているのはもったいないですね。
それと、「生活サポート終身年金」なるものに入っている方もいらっしゃいます。日常生活に支障をきたす状態になった時の生活費などに、一生涯の年金で備えることができるものです。でも、これも更新限度が設けられているのが一般的。生活サポート終身年金を受けずに死亡した場合は死亡給付金を受けられますが、シングル女性の多くが、(遺す人がいないので)お金はいらないと言っています。それなのに、たくさんの死亡給付金が受け取れるよう、設定されているケースもあります。
自分の希望にマッチしていない保険に加入している方が少なくありません。何歳までどんな保障が欲しいのか、よく考えてから加入しましょうね。
2013年1月20日