教育費の上昇も考えた進学資金プランを立てよう
早大、明大、日大など、有力私立大学がこの春、値上げをするようです。例えば日大は、理工学部など6学部に入学する新入生が対象で、5〜20万円の負担増しになるそうです。値上げ分は、留学支援や校舎の建て替えなどに充てるというところが多いようですが、消費税アップで教材費などの負担が増える分を補う面もあるのでしょう。他の大学でも、値上げの動きが出てくるかもしれませんね。
進学費用を預貯金や学資保険で準備しているご家庭は少なくありませんが、なにせ金利や予定利率は高くありません。このまま教育費が上昇していくと、当初思っていたとおりのお金が受け取れないということにもなりかねません。例えば、進学に必要となるお金を400万円と仮定して、毎年1%ずつ教育費が上昇していったとすると、400万円の10年後の価値は約441万円、18年後なら約478万円にもなってしまいます。
これまで、進学資金については、使う時期が決まっていることや、運用の失敗で資金が目減りしてしまうことを避けるためにも、預貯金や学資保険の活用をお勧めしておりました。しかし、これだけでは教育費の上昇には対応できません。ほんの少しだけでも、運用を意識してみる必要があるかもしれませんね。
例えば、毎月の積立金の1割程度を投資信託で運用してみる。自分の稼いだお金は元本確保型で運用し、国からいただける児童手当の一部で、値動きのあるものにトライしてみる。変額終身保険のなかには、毎月少額から積み立てられるものもあるのでそれで運用し、運用状況の良い時に解約するなどの考え方があります。しかし、あくまでもメインは元本確保型で行うこと。値動きのあるもので運用する場合、長期間での運用や分散投資を心がけるようにしましょう。ちなみに我が家の場合、予定資金のほとんどを定期預金(キャンペーン金利などを利用)で準備していますが、毎月3000円程度で変額終身保険を利用しています。
中長期的に見ればインフレになるとも言われておりますから、教育資金に限らず、インフレリスクに対応した資産運用を考えなければならない時代なのかもしれませんね。
2014年1月24日