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通常のこづかいに、文房具代を上乗せして渡し、任せてみては
「ニーズ」と「ウォンツ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。多くの金銭教育活動をされている方が、ご自身のお子さんにこづかい制を導入する際、「必要なもの」と「欲しいもの」を区別させ、自分のこづかいで買わせる経験をさせています。
小学生の必要なものというと、「学校で使う文房具」を思い浮かべるかもしれません。これを任せてみるのもいいと思います。なぜなら、物を大切にすることを教えることに繋がるからです。
子どもは文房具はできるだけこづかいで買いたくないものです。電動鉛筆削り機で、遊びながら鉛筆を削ってすぐに短くさせていたお子さんが、自分で鉛筆を買うことを任されるようになってから、ふざけて削るのをやめたという話を聞きます。ノートを最後までしっかり使ったり、漢字の書き取りはチラシの裏を使うなど、工夫するようになったお子さんもいらっしゃいます。
もしも任せるのなら、ノート、鉛筆、消しゴムといったものから管理させてみてはいかがでしょうか。年間にどれだけ使うのか予算を出し、12等分したものを「学校で使う文房具代」として渡し、これに「欲しい物を買うお金」を加えたものが1ヶ月のこづかい額となります。
「学校で使う文房具代」を別の目的で使ってしまうと、いざというときに文房具が買えなくて困ってしまうことになります。そうならないためにも、「欲しいものを買うお金」とは別のお財布で管理する、こづかい帳も別にするなどの工夫が必要です。