A
当面は前借りはさせないようにしましょう
いただいたこづかいを「ぱっ」と使ってしまい、本当に欲しいものが買えないこともあるかもしれませんね。また、消費欲がそそられる時代です。CMやお友達が持っている物を見て、「あれが欲しい、これも欲しい」ということもあるでしょうね。
でも、こづかいをもらえるものだとあてにして、先に欲しい物を手に入れるような習慣は避けたいものです。こづかいは、家庭の経済状態で渡せない場合もあります。必ずしももらえるものではないことを教えましょう。
お金を借りることは必ず返さなければなりません。そして、利息がかかるのが一般的です。実は、うちの子に、1回だけ前借りをさせたことがあります。その時、利息を支払うことを条件としましたが、「借りることで、余計なお金を払わなくてはいけない」ということが嫌だったようですね。二度と、前借りの請求をすることはありませんでした。
知人も、1度だけ、お子さんにお金を貸したそうですが、「何度も貸して」と言われたそうです。「お金がなければ我慢する必要はない。借りれば良い」ということを教えることに繋がり、大変後悔している様子でした。
このようなことから、前借りはさせないほうが良いと思っています。
借り入れの仕組みがわかるようになり、自分の支払い能力のなかで資金を借り、利息を払ってでも先に手に入れたいと判断するまでは、厳しく「ダメ!」と言ってみてはいかがでしょうか。
前借りができるようになると、決まった金額のなかでやりくりをするという、定額のこづかい制のメリットがなくなります。我慢や工夫をすること、貯蓄の大切さを教えていきましょう。案外、待つことで、本当に欲しい物ではなかったと気づくこともあるものです。