小学4年生のお母様からのご質問です。
娘にこづかいを渡してお金の管理をさせています。上手に使ってくれていますが、一つ気になる点があります。お祭りやイベントなど、友達同士で出かけることも多くなりましたが、友達はお金を使っているのに、娘はお金を使わないで帰ってくるのです。理由を聞くと、「欲しいものがないから」。でも、つきあいが悪いと友情にひびが入るのではないかと心配です。欲しくなくても、「つきあい」と割り切ってお金を使って欲しいと思います。
A
立派なお嬢様です。心配いりません。
現代の子ども達は、物で溢れている時代に生活し、莫大な量の情報をコマーシャルなどから受動的に得ることが多くなっています。そのため、本当に欲しい物ではないのに購買意欲をかきたてられ、無駄な物を買ってしまうお子さんも少なくありません。
そのような環境のなかで、本当に欲しいものなのか、そうではないのかを判断できるのは素晴らしいことです。周囲に流されることなく、自分自身で考えることができるお嬢様ですから、そう心配することはないでしょう。
一緒に遊びにいくお友達が、「娘が購入しないことを気にして楽しめないと思ったら申し訳ない」と思うのは、案外、大人の発想かもしれません。子どもはそこまで気にしてはいないのではないでしょうか。
ただ、お友達が「お金がないから買えないのかも」と勘違いをして、おごったりすることがあったらそれはそれで問題です。おごりおごられや、お金の貸し借りが大きな問題に発展することもあるので、やってはいけないとあらかじめ伝えておくと良いでしょう。
お子さんを送り出す前に、友達と楽しくお金を使ってもいいことと、どうしてもお金を出す価値がないと考えるのなら、買わなくても楽しんでいることを友達に伝えることを話しておくと良いのではないでしょうか。
大きくなるにつれ、「つきあい」や「かわしかた」も自然と身につくかもしれません。見守っていきましょう。