手伝いをして働いた分に応じて小遣いを渡す“報酬制”については、保護者からよくある質問の一つです。働いてお金を得ることを教える良い機会と思う一方で、家族の一員として手伝いをするのは当然という思いもあり、親としての考えをはっきり決められずにいるようです。
小学校4年生のAちゃんは、1年生のころから洗濯物の後片付けを条件に、決まった金額の小遣いをもらっています。片付けなかったり、畳み方が雑だと、減額されてしまうので真剣です。嫌になることもありますが、働いてもらえる小遣いは何よりもうれしい様子。自分で稼いだお金、使い道も真剣に考えます。3年間続けるうちにお母さんより畳み方が上手になりました。これもAちゃんの自信につながっているようです。
この事例から、報酬制は決して悪いことではありません。ただし、小遣いがもらえない手伝いも、家族の一員として積極的に行うよう、日頃から伝えるようにしましょう。