4年生もそろそろ終わりというある日、娘がこづかいを500円ほど増額してほしいと要求してきました。毎月発行される少女マンガ雑誌が買いたいそうで、定価が500円なんだそうです。「5年生になったらこづかい額を500円ほど増やしてみようかしら」と漠然と思ってはいたのですが、ここは簡単に「いいよ」と言わないのがポイント。以前読んだなにかの本で、「こづかいの増額を要求されたら交渉術をみがくチャンス」と書いてあったなぁと思いだし、日本人が苦手な交渉というものを娘に教えてみようかしらと思いました。

まずはこのように声をかけてみました。「増額については、家計からどの程度まで出せるのか考えてみるから、1週間くらい時間をちょうだい。お父さんにも相談してみるから」と。これは、家計をやりくりしながらこづかいを渡していることと、夫婦で相談しながらお金の使い方を決めていることを実感させるため。そして、「あなたもこの1週間の間に、マンガがどうして欲しいのか、他に欲しいものがあった時にはどうするのか、よく考えてちょうだい。私やお父さんにわかるように紙に書いておくといいよね」と考える時間を与えました。

そして1週間後、話し合いの時がやってきました。要求額は1000円。お友達とのコミュニケーションに、500円のマンガ雑誌は外せないそうです。では、残りの500円はどうするのかと聞くと、数か月ごとに発売されるマンガの単行本も絶対欲しいとのこと。さらに、家族でジャスコに買い物に行く機会があったら、たまにはアイスクリームも買いたい。お友達の誕生日プレゼントや引っ越しした友達に手紙を出す時の切手代、学校の募金活動のお金も自分で出そうと思っているそうです。それらは毎月かかるものではないから、しっかり貯めておけばやっていける。これらにお金を使うけど、これまで頻繁に買っていたシールは控えると話してくれました。

結果は合格です。よく説明してくれたと思います。なにより、親に交渉しなければならないからと、今後の使い方をしっかり考えてくれたのが良かったと思っています。私も娘の欲しいものや考え方を知ることができました。

交渉は生きていくうえで大事なスキル。もちろん、今回の件で娘の交渉術が身についたとは思ってはおりませんが、いろいろな場面で挑戦させてみると力がついてくれるかな・・・と考えています。

2012年9月7日

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横井 規子

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