【その3】ゲームやワークで身に付ける金銭管理力

ジュン・ハート様での金融教育講座では、初回と最終日にゲームをします。
金銭教育総合研究所マネーじゅくが開発した「やりくりさんだん」。障がいのある方向けに、金銭管理力を育てることを目的とした学習教材です。
開発時に協力したことから、利用させていただいています。
なお、この教材は、支援者や支援学校の教員などにも好評で、購入して活用されている方も増えてきています。
講座の初回に行う目的は2つ。
顔見知りではない子供達もいるので、仲良くなるために。そして、お金に対する知識や感覚を見るためです。
最終日に行うのは、これまでの学習を通して成長できたのか、今後の課題を職員さんがつかむためです。
この教材は、ゲームとはいえど、現実に起こりえることを体験できます。
実は当事務所では、女子少年院や矯正施設から講座依頼をいただくこともありますが、このゲームを行うこともあり、大好評です。

もうひとつ、一般財団法人ゆうちょ財団からいただいたワークと、オリジナルカードを活用して、学習もいたしました。
もしも一人暮らしをするのなら、どのくらいの生活費がかかりそうかを各自で考え、カードに金額を書いていきます。
カードに書いたものは「必要なもの」なのか「欲しいものなのか」を考えたり、1か月の収入でまかなうことができるのかを、シートにカードを並べて確認していきます。
このワークでは気づきも多いようです。普段から「給料が入ればなんとかなる!色々と買い物をしていきたい!」と常日頃話していた子が、「全然足りない!」と声をあげたことが今でも印象に残っています。
このように、ゲームやワークを使った学習もお勧めです。